boofoooohの日記

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フィクソになるつもりじゃなかった

いやあ残念ですね、例の横断幕。日本全国のサッカーファンはがっかりでしょう。怪我人出たわけじゃないし、横断幕1枚で大袈裟かもしれませんが、セリエAみたいになったら嫌じゃないですか。ああなっちゃ手遅れですよ。日本にいる人の、のほほんとした平和を愛する心に期待したいです。

私、90年代に何カ国かヨーロッパでサッカーの試合を観たんですが、いましたよ暴力的なサポ。一度席間違えて、一番ヒドいとこに入り込んでしまって身の危険を感じました…。あれに比べればまだまだ平和ですが、スタジアムが憎しみを表現する場にはなってほしくないです。そういうのがないのがJの魅力だと思います。

何か昨今のイヤーな雰囲気から思い起こすのは、80年代のフーリガンの実態を描いた「フーリガン戦記」。著者自らがフーリガンの中に飛び込んだ渾身のルポなんですが、彼らの暴力への考察や、ナショナリズムとの関連性も探っていて、今回の事件を考えるのに参考になると思います。

 

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フーリガン戦記」ビル・ビュフォード

 

さて、そんな残念な日の前日に私のフットサルチームはリーグ戦で3連勝しまして、非常に良い気分だったんですが、前回の練習の話に続きまして、今回はポジションの話です。

フットサルのフォーメーションは色々あるんですが、最もポピュラーなのは、ダイヤ型の1-2-1だと思います。トップをピヴォ、サイドをアラ、後ろをフィクソ、ゴールを守るのはゴレイロと呼ぶのが一般的です。前2枚、後ろ2枚のボックス型とかもあるんですが、大体みんなサッカーから入ってくるので、ダイヤ型が理解しやすいようです。

それは一見、その役割がはっきりしてるからで、ピヴォはサッカーでいうフォワード、アラはサイドハーフ、フィクソはセンターバック、みたいなイメージで、最初はそれでも良いんですが、これが後々落とし穴になってきます。

なぜかというと、フットサルは頻繁にポジションチェンジをしないとボールが回しづらいんですね。なもんで、自分のポジションに固執されるとパスが繋がらなくなってしまうんですが、最初はポジションチェンジも覚束ないし、自分のポジションの適正を考えるのは、サッカーに準じて考えて良いと思います。

シュートが上手く、得点力が高かったり、ガタイが良くてポストプレーができるならピヴォ。スタミナ、走力に自信があるならアラ。守備力、展開力があるならフィクソといった感じですが、まあみんなスタミナに不安を抱えつつ、アラを選択するんですね。積極性があってゴールしたい人はピヴォと。で、フィクソとゴレイロがですね、やる人いないんですよ。

やっぱり攻撃したいんですよね。後ろは人気ないです。責任重いし。フィクソは素人目に見ても難しいポジションなんで、ウチのチーム、希望取ったら全然いなかったんですよ。

幸いゴレイロの方は専任がいまして、持ち回りでやってるチーム見ると、ホント良かったと思います。チームを強くするには、ゴレイロを好きでやってくれる人を見つけるのが重要です。適性なんですが、ウチのゴレイロはかなりMっ気がありまして、強いシュートにも喜んで飛び込むんで、そういうのもポイントかもしれません。

ちなみにMといえばメンバーに凄いのがいて、嫁がドSなんですが、結婚前にいきなりローキックされて、何かと思えば、「耐えられるか試してみた」。結婚後も、良くディズニーランドに行くそうなんですが、それも駐車場までで、出てくるまでそこで待ってなきゃいけないんですね。で、その間1人でドリブルやフェイントの練習してるそうで、今でも日々上達してるんですよ。

 

すいません、関係なかったです。フィクソの話ですね。やる人いないならしょうがない、自分でやることにしました。

理想のフィクソは、体型が競り負けないくらいがっちりしてて、対人能力が高いことと、ボールを失わない足元の技術や、後方から味方に指示が出せる統率力を備えてることでしょうか。私ですね、持ち味は走力だけでして、アラやろうと思ってたんですが、言い出しっぺの責任感だけでフィクソをやることにしました。

つーことで当初ウチは後ろからの展開力全然なかったです。声は前から出してたし、守備はどうにかなったんですけどね。これは読みと粘り強さで何とかなります。タッパがないからハイボールはお手上げでしたけど。困ったのは味方からバックパスが来たとき。困るったって自分で下げろとか言ってるんですけどね。落着いて捌けるときはいいんですが、一度でもまごつくと、次からどんどんプレスが来ますからね。あれって思うようなところにパスが来たり、トラップミスったり、持ち過ぎたりと、ピンチを迎えること数知れず。そうするとつい前にボンと蹴っちゃうんですよね…。全然動じないでボールキープしてるフィクソ見ると我が身を振り返って落ち込みました。

でも、チームの取りまとめがフィクソやるのはある意味合理的なんで、練習に励むことにしました。最初は不安でしょうがなかったですが、何回か大会に出るうちに慣れてきたりもして、真っ直ぐ突っ込んでくるような奴くらいはかわせるようになりました。

そうすると、フットサルはもとより、サッカーも似た役割の選手に注目するようになりまして、以前は前目の選手が好きで良く見てたんですが、バルサのシャビの偉大さに気づきました。

でもですね、やっぱり自分はフィクソじゃないなと思うんですよ、時々。誰かやってくんないかなと思ってるんですけどね。それでいてほかの誰かがやってるのを見ると、そうじゃねーだろとか思ったり。上手く出来ればホント面白いポジションなんですが。やっぱり上手くなるしかないかと、向上心を持たざるを得ないんで、まあ良かったのかなと思います。

 

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Fではこの人好きです。