夏が終わる前に 口ロロ「渚のシンデレラ」
まだまだ暑いですけど、もう8月も折り返しなんですね。過ぎ行く夏に、やり残した何かを感じて、何かって何だろうって考えてたら、そうだブログ書いてねえな!って気付いたんで、本当は違う気もしますが、私の大好きな夏の曲を、今を逃すと来年になってしまうんでご紹介します。
口ロロは以前もネタにしましたが、デビューして大分経ってから知ったんですけど、初めて聴いたのがこの曲で、一発で好きになりました。
衝撃でした。ポップソングの理想型だと思いました。
曲が良い。歌詞も良い。アレンジも良い。声も良い。そして、ボーカルが絶妙な具合に下手。
最初の歌い出し、「憶えてるよー」のとこですでに音程が不安定なんですが、でもこの曲の魅力はこのボーカルあってのものですよね。演奏は上手いに越したことはないんですが、人の心を掴むのは正確なリズムや音程だけじゃないと、改めて思います。
00年代の曲で一番聴いたんじゃないでしょうか。なぜに自分がこの曲に惹かれるのか考えたんですけど、この曲のライブの動画を見たときに気付いたことがあります。
ボーカルのパートが終わり、エンディングに入った2:00辺りから、この曲の良さを凝縮したような素晴らしい演奏が繰り広げられます。CDだとコーラス入ってるんですけど、インストです。決して上手いわけじゃないにもかかわらず、ポップソングが持っている喜びと切なさの入り混じった感じを、最大限に表現しているんじゃないでしょうか。ビーチボーイズの「恋の夏」のようなって言ったら褒め過ぎかもしれませんが、そうしたポップソングとしての魅力に、この曲と演奏は輝いているんだと思います。
ということで、残り短くなった夏を惜しむように聴いてください。
口ロロ「fanfale」この曲収録のアルバム。色んなタイプの曲が入ってますが、全編良いです。