boofoooohの日記

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素晴らしきサントラ bill conti 'gloria'

正月に「ゼロ・グラビティ」を観てから、同じく宇宙ものの「ライト・スタッフ」が観たいなと思ったらタイミング良くテレビでやってくれまして、これも良かったです。「ライト・スタッフ」はアカデミー賞の作品賞候補になってて、当時テレビでやってた授賞式見て気になってから30年。ようやく観ることができました。

83年の作品ですからね。デニス・クエイドが若い!時おりノーマン・クックみたいですよ。蝿男ジェフ・ゴールドブラムも端役で出てて、ちょっと嬉しかったりもしました。

そして音楽がビル・コンティなんですけど、アカデミー賞獲ってるんですね。「ライト・スタッフ」は作品賞は逃したものの、主要じゃない4部門獲得してまして、それで印象に残ったところもありました。が、映画観てるときはそんなこと忘れてて、「これってチャイコフスキーのバイオリン協奏曲だな」と思ったんで、後で調べてびっくりしました。色々事情はあったようですが、なおさら「これでアカデミー賞は…」と思いました。そおいえば明日ですけどね。凄いテキトーですよ。アカデミー賞。「ラウンド・ミッドナイト」でハービー・ハンコックが作曲賞取ったりとかね。

 

で、ビル・コンティといえば、「ロッキー」が一番有名だと思うんですが、そんなメジャーな仕事に隠れて、こんな名作の音楽もやってます。

 

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bill conti 'gloria(ost)' 家宝です。

 

「グロリア」は、インディペンデントで良作を撮り続けたジョン・カサベテスが、メジャーで監督した娯楽作なんですが、もうこういうの何本も撮ってくれよっていうくらい素晴らしい作品です。後にリュック・ベッソンの「レオン」の元ネタとして、また、シャロン・ストーン主演でリメイクされたりしてますが、こいつらのは正直全く見る気が起きません。

映画の素晴らしさはまあ観ていただきたいんですが、オープニングがまたカッコ良くてですね、テーマ音楽が非常に印象的です。

凄いスタイリッシュな映画だったな、と思いつつサントラは欲しくても見かけなくて、CDじゃ出てなかったみたいですね。で、そのまま時が経って、ある日何気無しにインターネッツで検索してみるとですね、出てきたんですよ。ディスク・ユニオンの広告に限定版って。1年前の広告で。

ダメもとで店に行ったら残ってて購入できたんですが、いやあ感動しました。映画の感触が甦ってきて、胸が締めつけられるようでした。サウンドトラックの正しいあり方じゃないでしょうか。確かに単体で素晴らしい作品もあって、この作品もそうだと思いますが、映画を観てからだとなお良いです。

残念ながら今は廃盤状態で、その後は再発されていないようです。しかし、世の中にはこんな便利なものがあるんですね。

 

bill conti 'main title from gloria' オープニングの動画ないなあ。

 

まあサントラだし、こうやって聞けちゃうと再発しないよなあとも思いつつ、こうしてレア盤が聴けるってのはいいですよね。私はCD聴いて涙が出そうになったんですが、ネットで聴いても同じように感動したと思います。てか今も再生してると自然に酒に手が…。

それにしてもビル・コンティは叙情的というところでは一貫しているんですが、仕事が幅広いですね。調べたら凄い数のサントラ仕事してて、ああ職人さんなんだなあと思いましたが、そんな中でこの「グロリア」は別格です。

ということで、未見の人はまずは映画を観てください。CDはebayとかで買えるみたいですけど、何とか出してくれないですかね。

 

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とか書いてたらこちらも廃盤でしたー。早くブルーレイ出して。