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boofoooohの日記

サッカー/音楽/本/大人になってからのフットサル

姪っ子に本を贈る 「思い出のマーニー」

塩っぱい!昇格プレイオフの試合が塩っぱい!どう見ても来年のJ1参入後は厳しそうな4チームでした。

 

さて、私には何人か甥っ子姪っ子がいるんですが、たまにみんなで集まる機会に絵本を贈ってたんですね。私のきょうだいは、幼少のころ父親が買ってくれた絵本(主に福音館の新作)で育ったところがありまして、感性の出発点は絵本というのがあるんですよ。引っ越しのときに全部処分されてしまったんですが…。

で、甥っ子姪っ子が生まれてくると、自分が小さいときに出版されたものは記憶をたよりに、最近出たものはネットや本屋の店員のアドバイスをもとにプレゼントしてたんですが、段々大きくなって、もう中学生くらいになると、絵本でいいんだろうかと思うわけですよ。

男子はね、いいんです。絵本の次はこれかなって、自分の経験で大体わかるんで。

困ったのは女子ですよ。これは自分の読書経験だけでは男子側に偏っちゃうんで、どういう本がいいのか、探さなくちゃなりません。しかも姪っ子、字の多い本は苦手ときてます。本屋で良さげな本を探したんですが、いまいちだったみたいで、画集や写真集に逃げたりした時期もありました。でもアニメのコナンが好きってことで、恐る恐るナンシー・ドルーを贈ったところヒットだったようで、気を良くして「クローディアの秘密」を贈ったら一気読みしてたっていうじゃないですか!この流れを大事にしないと。「霧の向こうの不思議な町」を千と千尋の原作だよーと置きにいって、あーなんか良い本ないかなーと思ってたらですね、素晴らしい本と出会えました。

 

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「思い出のマーニー」は、ジョージ・ロビンソン作、イギリスで60年代に発表された作品で、日本では岩波少年文庫から出版されてます。両親と祖母を亡くし、もらわれっ子になったアンナが主人公ですが、小学校高学年くらいの設定でしょうか。

アンナはその複雑な生い立ちから、人との距離が上手く掴めません。静養に田舎に来るんですが、そこでも孤立し、友達が出来ません。ところがある日、マーニーという不思議な少女と出会い、意気投合し、親友になります。ですが、どうも彼女は現実感がなく、ファンタジックな存在であるということが読者に気付くように描かれ、アンナ自身もマーニーは本当にいるのかどうか分からなくなります。

そうした幻想的なエピソードが、意外な展開でリアルなものとして収束していき、アンナは幸福にも現実とも折り合えるようになっていきます。物語としては御都合主義的なところはあるんですが、アンナが徐々に彼女の心を開いていく様子は非常に感動的です。

それは、彼女が感じていた孤独が丁寧に描写されていて、どこか日々の生活に、居心地の悪さを感じている多感な子供が共感できるものになっているところがあるからでしょう。さすがスミスを生んだ国ですね。

姪っ子には以前「百まいのドレス」を贈ったこともあるんで、暗い叔父さんだと思われてないか心配ですが、こういう本って大事だなって思うんですけど。次はどうしようかな…。